「不死鳥の寺」三井寺

おまいり

滋賀県大津市の三井寺にお参りしました。琵琶湖の西 長等山(ながらやま)に位置する天台寺門宗の総本山で正式名称は長等山園城寺(おんじょうじ)と言われます。

琵琶湖を眺めながら電車で三井寺駅に到着。琵琶湖の水を長等山トンネルを抜けて京都へと運ぶ琵琶湖疎水が道側を流れ緑が爽やかです。

疎水に沿って長等山に向かい まずは三尾神社へ。
朝陽に照らされ穏やかな境内に入ると 可愛らしい兎が迎えて下さいます。太古に長等山に降臨した伊弉諾尊が赤白黒の三本の腰帯を尾をひくように垂らしておられたので三尾神社と名付けられたそうです。やがてそれぞれの腰帯が神様となり 赤い本神が卯年の卯月卯日 卯の刻に 卯の方角から現れたので兎を神様の使いとされ崇められています。感謝の祝詞を捧げ 心地よいお詣りをさせて頂きました。

そして仁王門をくぐり 長等山の麓から中腹にかけての広大な三井寺へ。

1200年余りの歴史ある三井寺は争乱など幾多の法難苦難を乗り越えてきたことから「不死鳥の寺」といわれるそうです。開祖は智証大師。本堂には本尊 弥勒仏がお祀りされてます。本堂側には閼伽井といわれる太古から湧き出る神聖な井戸があり 天智・天武・持統天皇の産湯に用いられ「御井の寺」と呼ばれてたものを 後に智証大師が厳儀・三部灌頂の法水に用いられ「三井寺」と呼ばれるようになったそうです。

豊かな緑が清々しく 一堂一堂 お経を捧げ 感謝を込めて丁寧に巡りました。歴史を感じつつ 参道には所々に仏の教えが書かれた立板があり勉強になります。

三井寺に初めてお参りしたのは二十数年前。当時のこと 以来のこと 想いがめぐり 今があることの感謝を想いました。時の流れを感じつつ 今回お参りさせて頂いて ありがたかったです。
天気予報では朝から雨だったのですが ありがたいことに青空の一日でした。

天に 地に 感謝   合掌


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