奈良の吉野山に お詣りしました。
春は桜でおおわれる吉野山は大峯山へ連なり
修験道の開祖といわれる役行者が開山された聖地です。
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役行者(えんのぎょうじゃ)は およそ1300年前に奈良にお生まれになり 全国の霊山を修行開山の後
大峯山の山上ヶ岳で 一千日の参籠修行をされて 末法の世を生きる人々の御本尊を祈念し
天地鳴動 雷鳴とともに 金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)を感得されたと伝えられています。
末法とは 仏の教えのみが存在し 修行による悟りがなくなり 正しい行いと学びがなくなる時代と言われます。
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修験道の総本山といわれる 金峯山寺には
すさまじいお姿の とても大きな 金剛蔵王権現がお祀りされています。
秘仏なので普段は閉じられた御厨子の内におられますが お力が全身に響いてきます。
傍らには役行者がおられます。
広々としたお堂で 氣を引き締めて お経をあげさせて頂きました。
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お山では各寺院や神社に 金剛蔵王権現と役行者がお祀りされているようです。
吉水神社の書院には 鋭くて澄んだ瞳の 役行者がおられます。
遥か彼方を見つめ すべてを見通しておられるような瞳です。
感謝のお経をあげて 一礼した途端
屋根を叩くような大粒の雨と 雷がゴロゴロ・・・
書院には私一人でしたので 大雨に濡れる美しい庭を眺めながら
涼やかな縁側に座って 瞑想することに。
雨の音 響く雷 風
心を澄まして・・・
早朝から てくてく歩いて お昼抜きで お山を巡ってたので
ありがたい休息の ひとときになりましたよ。
しばらくすると 陽が差して雨が上がり青空がのぞいたので 次の寺院に向かうことに。
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最後は 役行者のお母様に 感謝のご挨拶をして お山を下りました。
雨も雷も 自然とともに
天に地に感謝の ありがたいお詣りでした。
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