大峯山上ヶ岳へと続く紅葉の吉野山

おまいり

朱や黄金 彩り豊かに染まった吉野山を下千本から奥千本にかけてお詣りしました。
奥千本からは更に大峯奥駈道といわれる山上ヶ岳への道が続き 吉野山から大峯山一帯は金峯山(きんぷせん)と呼ばれています。

およそ1350年前 役行者が山上ヶ岳で 人々の魂救済のため 世の平和のために修行され 金剛蔵王権現を祈りだされた聖地です。

太陽が昇り始めた清々しい早朝から 紅葉に包まれた社寺を巡りました。

頂上に向かうほど空気が澄んで 奥千本の修行門をくぐり金峯神社は一層静寂な氣が漂っています。お山の神様に心込めて感謝の祝詞を捧げると より氣が研ぎ澄まされ ありがたい想いで一杯になりました。誰もいない遥か山々まで見渡せる展望台では ふかふかの落ち葉の絨毯に腰をおろし しばし瞑想を・・・。ぽかぽか太陽の光があたたかく 聴こえるのは木々の葉のそよぐ音のみ・・・。大自然に溶け込んでゆくような おだやかな ひとときでした。

幾度も訪れてる吉野山ですが てくてく てくてく よく歩き 最後にいつもお参りするのが桜本坊の大広間。こちらでは天井に龍が舞い 観音様と役行者のお母様がお祀りされてます。厳しい修行をする息子の役行者を見守り無事を祈り自らも厳しい修行をされた母公さま。大峯山へ修行に向かう男性 そばにいる女性を見守る観音様。前に座り手を合わすと 思いもよらず涙がぽろぽろ・・・。言葉ではあらわせない大きな深い愛を感じて 胸が心が一杯になりました。

道々色とりどり鮮やかな お山を 心ゆくお詣りさせていただいて 下山する頃は太陽が西に傾き ありがたい ありがたい一日でした。

紅葉から落葉へ そして冬を越し新しい芽生えへ
遥か遥か いにしえより 生命がめぐりめぐりて お山は生きています。 

感謝  合掌

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